12月20日（金）に日米同時公開となる映画『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』。この全国公開を記念して、家族の愛と喪失をテーマに贈る「STAR WARS歌舞伎～煉之介光刃三本～」が都内で開催されました。主演は市川海老蔵さん。ご子息の堀越勸玄さんも出演し、親子共演を果たしました。YouTubeとTwitterのPeriscope で全世界にライブ配信されました。

「スター・ウォーズ」は映画を超えた史上空前のエンターテイメント。1977 年に『スター・ウォーズ エピソード４／新たなる希望』が全米で公開されてから42 年、永く紡がれてきた伝説のような映画です。『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』は、映画唯一の完結編となり、スカイウォーカー家の物語を描く最後の「スター・ウォーズ」です。

海老蔵さんは、映画誕生と同じ1977年で生まれであることや、来年、市川團十郎白猿を襲名し新しい区切りを迎えることなどをあげ、「スター・ウォーズ」との深い縁を話します。天文愛好家だった父・市川團十郎といっしょに初めて見た映画が「スター・ウォーズ」であり、大のファンであることは有名です。

映画シリーズの根幹となるスカイウォーカー家の「家族の愛と喪失」が『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』のテーマです。勸玄さんと実の親子で「家族の愛と喪失」というテーマを演じることで「スター・ウォーズ」とさらなる深い縁が生まれます。

「STAR WARS歌舞伎」は、海老蔵さん自身が監修・主演を務め、スター・ウォーズの物語を元にして、登場人物の名称や台詞などを歌舞伎の世界に置き換えて、歌舞伎の脚本として再構成されました。スター・ウォーズの宇宙を舞台にした世界観を、映像演出と伝統芸能の歌舞伎で融合させた一夜限りのスペシャルパフォーマンス。

「スター・ウォーズ」のC-3PO、R2-D2、BB-8も登壇し、歌舞伎を紹介し見得をを切るなど、前代未聞のパフォーマンスを盛りたてます。

海老蔵さんは「STAR WARS歌舞伎」上演を前に、公開が迫った『スター・ウォーズ』完結編の大ヒットを祈願しました。

本演目で海老蔵さんが演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』より登場し、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レンこと魁煉之介（かい れんのすけ）。「スター・ウォーズ」シリーズのポイントとなる３シーンを三部構成にして、正義と悪の狭間で揺れ動く魁煉之介は父親、主君、師匠の三本の刃（３場）で対峙します。

父である半蔵（ハン・ソロ）とは親子関係に葛藤し、上司である敷能角（スノーク）には謀反、そして唯一無二のジェダイマスターにして師でもある琉空（ルーク・スカイウォーカー）とも複雑な苦悩を経て、完結編の映画『スター・ウォーズ／スカイウォーカーの夜明け』へとつなげます。

クライマックスの第三場（三刃）では、歌舞伎ではおなじみの早替わりで、琉空と魁煉の一人二役を海老蔵さんが美しい 立ち回りで魅了します。

堀越勸玄さんは、海老蔵さん演じる魁煉之介の幼少期を演じました。

日米のスター・ウォーズファンも、日本の歌舞伎でどのように表現されるのか、楽しみだったようです。
海外サイト「KOTAKU」で「Watch Star Wars Kabuki Right Here」の記事

会場にはスター・ウォーズのコスプレ姿のファンも見られました。歌舞伎をほとんど見たことがなく、バラエティ番組やブログでの海老蔵さんとは違う、本格的な歌舞伎にも満足高く、衣装も素敵だったと興味を深めたようでした。

「STAR WARS歌舞伎～煉之介光刃三本～」のYouTubeライブ配信はこちら
2019年12月5日まで限定公開