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まもなく配信!「演劇×ゲーム×謎解き」という新しい体験型演劇 “イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』” イシイジロウさんと北川尚弥さんに突撃取材!
12月4日(土)と12月11日(土)に、 数々のゲームデザインや舞台などを手がけるイシイジロウさん、超人気謎解きゲーム制作団体「よだかのレコード」、演劇や映画を手掛けてきた老舗企業の松竹がコラボレーションした体験型演劇「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」がライブ配信されます。ZoomとLINEのオープンチャットを使い、観客が演者とリアルタイムに対話しながら謎を解き物語を進める、新開発の手法による全く新しい体験型エンターテイメントです。
主演は、第26回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストとして注目され、2.5次元舞台などで躍進を続ける北川尚弥さん。案内人を声優・エッセイストで日本SF作家クラブ会長の池澤春菜さんがつとめます。脚本・演出は、多岐にわたる作品でヒット作を連発してきた劇作家・舞台演出家の岡本貴也さん。人気作者がタッグを組む新しい試みに注目し、取材会で本作品の原作・総合監修を手掛けるイシイジロウさんと、主演の北川尚弥さんにお話を伺いました。
――作品タイトルは、「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」ですが、この作品の時代設定や世界観は?
イシイジロウさん(以下、イシイさん) 話すとネタバレしてしまい、詳しくは言えませんが、しかけをたくさんつくりましたし、作品の中で気づいていただきたいです。時代設定は現代だと思われますが簡単に説明できないようにしています。歴史的な世界観を持ったものをつくろうと思っています。
北川尚弥さん(以下、北川さん)まだ作品を深く分かってはいないのですが、僕は現代から近未来に感じました。
イシイさん これ以上は言えないなぁ(笑)。
――アイデアがたくさんでていると聞いていますが、エピソードをお聞かせください。
イシイさん 舞台演出の岡本貴也さんとゲームサイドの制作チームで脚本の打ち合わせをすると、全く視点が違うので岡本さんが一番びっくりされていました。演劇にゲームの要素を放り込んでくる驚きがすごくあって、岡本さんがおもしろいと感じたら、演劇の中に入れています。正直なスタッフからは「入れるのは難しいのではないか」という意見もありましたが、詰めていけば可能になり「それはおもしろい!」となっています。ゲームと演劇の間でたくさんキャッチボールをしています。
――未体験で、まだ世の中に出てきてないものが出てくる可能性が高いですね。
イシイさん 謎解きファンには、こんな演劇の使い方があるのかという驚きがあります。演劇ファンからすると、こんな要素が演劇に入ってくるのかという驚きがあります。
北川さん 斬新だなと思いました。ネタバレになってしまうのであまり言えないのですが…、物語が緻密に計算されて、うまくできているからめちゃくちゃおもしろいと思いました。
――ハマっていく感じがあるということでしょうか。
イシイさん そうですね。お客様がいないと動かない仕組みもあります。【謎解きにおける主役】であるお客様と、【物語における主役】を務める北川さんとの両方でキャッチボールが行われることで物語が進んでいきます。
北川さん 今までにない形です。
イシイさん 演出家や役者など、ここまで本格的な演劇で、いっしょにつくるのは稀な試みです。
北川さん リアルタイムで物語が動いていくのも珍しいです。
――オンラインだからこその楽しみ方は?
イシイさん 舞台へ行くときは、着飾って行く楽しみがあると思いますが、オンラインは自宅から気楽にリラックスして、この世界にアクセスでき、だれの目を気にすることなく「好きだ~!!」とかぶりついて見てもいいです。オンラインのメリットですね。
北川さん オンラインでやるから、この作品を書いたのかなと思うくらいマッチしています。
イシイさん オンラインの時代だからこその成果があります。演劇は体験してその場に行く素晴らしさがありますが、コロナが始まる前のように従来とは違うおもしろさで同じことを伝えられないか、コロナ禍でいろいろと試されてきました。その模索のなかで生まれてきたひとつの手法がこの作品で形になりました。
――今まで考えてきたことがこの作品で花ひらいたのですね。
イシイさん 僕はデジタルゲームをつくってきました。デジタルゲームは実際の人物が動くわけではなく、CGやイラストが動きます。今回は生身の役者さんに僕らのプログラムを渡します。まっすぐなシナリオはなくて、この場合はこうと、だいたいのことが書いてあって、臨機応変にこの情報や条件を押さえてくださいとプログラム的なものを渡して、役者さんの中に入れ込んでいただいて動いてもらいます。デジタルゲームで積み上げてきたものを役者さんといっしょにやるのは、僕にとっても刺激的な体験です。
――世界的にも、ゲームを演劇に放り込んだ、珍しい試みですよね。
イシイさん 日本らしいですね。2.5次元ミュージカルでゲームの演劇化が盛んになったことによって、演劇業界とゲーム業界がすごく仲が良いからかもしれません。アメリカだとブロードウェイがあって演劇には権威があり演劇業界とゲーム業界は離れているけれど、「刀剣乱舞」をはじめとして、日本はゲーム業界のスタッフと演劇業界のスタッフがすごく仲良くいっしょにつくっています。その延長線上に、「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」はあって、日本的であり、日本初である可能性が高いです。ぜひ、この機会にご体験ください。
【公式サイト】
演劇×ゲーム×謎解きで楽しむオンライン配信の体験型演劇
「イマーシブミステリー『アウフヘーベンの牢獄』」
https://yodaka.info/event/2112aufheben
【主演】 北川尚弥さん
<プロフィール>
北海道 出身。 2015 年にミュージカル 『 テニスの王子様 』3rd シーズンでデビュー。 2018 年「ミラクル☆ステージ 『 サンリオ男子 』 」にて初主演を務める。主な出演作として舞台「魔法使いの約束」シリーズ、舞台「刀剣乱舞」シリーズ・「 あんさん ぶるスターズ オン・ステージ」シリーズ、ミュ ジカル「スタミュ」シリーズなどがある。 2021 年 12 月 31 日(金) から迷宮歌劇「美少年探偵団」が上演予定。
【原作・総合 監修】 イシイジロウさん
<プロフィール>
ゲームデザイナー/原作・脚本家。チュンソフト、レベルファイブにおいて主にアドベンチャーゲームのシナリオ・監督・プロデュース後、 2014 年に独立。代表作は「 428 ~封鎖された渋谷で~」「文豪とアルケミスト」など 独立後はビデオゲームだけでなく、アニメーションや舞台、ドラマ作品などでも活躍。 2020 年に SCRAP インサイドシアター第一弾「シークレットカジノ」にて脚本・企画協力を担当 。
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