実証実験で話題になってる 「 羽田空港〜秋葉原 運河クルーズ 」に乗ってみた
シルバーウィーク中に実証実験で行われている「羽田〜秋葉原間運河クルーズ」に乗船してみました。
11時に羽田空港国際線ターミナルに到着。満員御礼となっている模様。
送迎バスに乗り、羽田空港船着場まで向かう。
幸運なことに乗船した船はオープンタイプだ。開放感が気持ち良い。
青空高くに筋雲がうっすらと見える。日差しは強くて暑いけど、もう秋。
海から眺める穴守稲荷の赤鳥居。鳥居の中央には「平和」の文字。
鳥居だけぽつんと建ち、その上を飛行機が飛ぶ不思議な風情。
戦後まもなくの羽田空港拡張の際に撤去問題で紆余曲折あったが今もこうして海を護っている。
弁天橋から海老取川に入る。釣り人が多い。
秋葉原辺りではこの風景見られないから新鮮。
河口が狭いなか釣り糸にぶつからないよう、
ガイドさんが「恐れります。通らせていただきます。」と声掛けしながら進んでいく。
「どこに行くの?」
「ちょっと秋葉原まで」
船で秋葉原に行くなんて発想はさすがにあまりないだろうから、
そう答えたときのちょっと驚く表情は見ていて楽しい。
クルーズというと工場夜景や天王洲あたりのいかにもウォーターフロントな風景もいいけど、
朝の時間に小型船舶がたくさん係留されてて、今でも現役として使われてそうな運河をたどっていくのもなかなか楽しいなと感じた。
穴守橋、ここでガイドさんの説明のテンションが明らかにあがる。
一見なんでもない橋に見えるが、橋の欄干にライト兄弟の飛行機から零戦、ツェッペリンの飛行船など
様々な歴史的な飛行機のレリーフが掲げられているのだ。
しばらくガイドさんは飛行機についての話が止まらなくなっていた。
根っからの乗り物好きなのかな。
自分が今回のクルーズでいちばん楽しみにしてた羽田可動橋。
首都高速羽田線の橋梁で、旋回橋の構造を持つという珍橋だが、1998年以降は使われていないらしい。
このほったらかし感、好き。
大田市場を通過。花卉部門を示すオブジェがファンシー。
道中、八潮あたりの公園にてバーベキューの波状攻撃に遭う。
お肉のいい匂いが充満しているのに食べられない。これは酷い。生殺し。
品川シーサイドが見えてきた。
一時停泊先の天王洲までもう少し。
天王洲。水辺にレストランというのがとてもおしゃれ。
おしゃれ過ぎて私はその瘴気に耐えられない(ぉぃ)。
東京湾に入ると往来する船が多くなるので、押し寄せる波がきつい。
くぐり抜ける瞬間にお祈りをすると願い事が叶うとガイドさんの説明があったが、
周りを見渡したらみんなシャッターを押すのに必死で誰もお祈りしていない。
そして私もwwwwww
というかレインボーブリッジのお腹を見れたことでお願いが叶っちゃってる系なので。
何か凄い都会だよおっかさん。。。。
こみあげてくるものがある(たぶん船酔い)
アーチ三昧の橋を見たあとに直線的なものをみると箸休めになるよね。
(橋とかけようとしたけど爆死しそうだから自重する)
ガイドさんの手作り感あふれる橋の説明。
初見だと「なるほど、わからん!」ってなるんだけど、
実物と照らし合わせると「へえへえへえ!」って賢くなった気に。
タイドアーチ橋を見て松住町架道橋!っていいたくなるのは多分秋葉原病。
隅田川を遡上。勝鬨橋が見えてきた。
皇紀2600年(昭和15年)に完成。歓迎門としての役割を担い、日本の技術を結集した「東洋一の可動橋」。
万博で世界にPRしたかったけど、結局戦局が悪化して万博が中止になり、戦後は高度経済成長により橋の開閉をやめてしまい
昭和45年を最後に開かずの橋となっている色々と可哀そうな橋。
佃煮で有名な佃島。
徳川家康が江戸に入府した際に摂津の佃村の漁民を呼び寄せ、漁業権を与えたのがきっかけだという。
なので大阪で有名な住吉さんがあるのですね。
私の大好きな豊海橋。白いフィレンディール橋。
永代橋(今は最下流じゃないけど)といい、柳橋といい、川の一番下流に造られた橋って
海からの見栄え的なものを意識して設計されたようにカッコいい造形の橋が多いと思う。
清洲橋から見えるスカイツリー。真ん中の丁度よいポジションに見える。
船上ならではのフォトジェニックな風景。
これを見ると押上に電波塔が建って良かったんだなと思う。
柳橋から神田川に入ったところで、小松屋さんに立ち寄り。
三味線をバックに長唄の披露と小松屋名物の佃煮の販売が行われました。
思わず海老の佃煮を衝動買い。1000円也。
流石に諭吉さんを持って「釣りはいらねえよ」なんて啖呵はきれません。
万世橋に到着です。電気街、秋葉原まで2時間30分もの船旅。
ボリュームたっぷりでした。
途中でだいぶお腹が空いてしまったので、もし定期運航に繋がるとしたら
駅弁ならぬ船弁が欲しいなと激しく思いました。