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ついに万博の舞台へ! 超歌舞伎、世界と未来をつなぐ奇跡の共演
2016年、ニコニコ超会議の中で幕を開けた「超歌舞伎」。あれから10年、ついにその革新と感動の舞台が、世界に向けて大きく羽ばたきました。そう、ここは大阪・関西万博。NTT パビリオンデーに、EXPOホールシャインハットで開催された「超歌舞伎〈CHO-KABUKI〉 Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』」(主催:NTT、製作:NTT、松竹株式会社、株式会社ドワンゴ、特別協力:中華電信)は、まさに10年の歩みの集大成。そして“未来の伝統芸能”の宣言でもありました。
「初めてだけど感動した!」会場で聞いたリアルな声
公演は大人気で、約2ヶ月前の抽選では十数倍の倍率だったとのこと。超会議でのお客様とも、歌舞伎座でのお客様とも違い、万博に訪れた一般のお客様がメインに。奇跡的に当選したラッキーなお客様に話を聞くと、「歌舞伎も初音ミクも初めて。でも感動した!」という声が続々。テクノロジーの力を借りながらも、心に届く“芝居”の力は健在です。
また、抽選に外れてしまった熱心な初音ミクファンの方々も、万博会場のシャインハット前から配信を見ながら応援。スマホ越しでも届く熱気と、あふれる応援の気持ちが印象的でした。
ゲネプロに潜入!獅童さんの決めポーズに感激!
今回、本番前のゲネプロ(本番さながらに行われる舞台稽古)に立ち会うという、またとない機会をいただきました。そこには、何度もこの舞台を支えてきた技術スタッフや関係者と、真剣な表情のキャストたちの姿。超歌舞伎でお約束のペンライトも参加者全員に配られ、準備万端です。
そして、公開稽古中に、我らが中村獅童さんが、本番でも演出として客席をまわるシーンで、なんとAkiba.TVの読者のために写真用のポーズを決めてくださったのです! Akiba.TVで超歌舞伎をずっと応援してきた甲斐がありました。
※肖像掲載の許諾期間により、本写真の掲出は2025年12月末までとなります。
この一瞬は、単なるパフォーマンスではなく、「伝える側」と「受け取る側」の距離を超えた温かい交流のように感じられました。ファンと演者さんの間でのコール&レスポンスの強さは、超歌舞伎の魅力の一つです。ありがとうございます、獅童さん!
さらに今回は、獅童さんと共に出演されたご子息お二人(陽喜(はるき)さんと夏幹(なつき)さん)も万博の大舞台に登場。世界中の注目を集めるステージに立てたことを、とても誇らしく、そして嬉しいと本人たちが感じているとお母さまが話しておりました。まさに親子でつなぐ超歌舞伎の未来が始まっています。
10年前、ニコニコ超会議で始まった超歌舞伎が、万博という国際舞台で、リアルとバーチャル、テクノロジーと伝統、そして日本と台湾を結びました。その中心にいたのは、中村獅童さんと初音ミクさんとNTTさん。次の10年20年100年先は、どんな“奇跡”を見せてくれるのでしょうか?
日台をリアルタイムでつなぐ――「官将首」との国際共演!
今回の超歌舞伎の最大のトピックは、なんといっても台湾の伝統芸能「官将首(かんしょうしゅ)」とのリアルタイム共演。NTTと中華電信が開発した「IOWN 国際間オールフォトニクスネットワーク」を駆使し、大阪と台北がつながったのです。
技術的には難しい話かもしれませんが、要するに3000kmの距離を感じさせない、ぴったり息の合った共演が目の前で繰り広げられた、ということ。さらには日本と台湾、それぞれの観客のペンライトの動きが場内の桜の演出に反映されるなど、観客自身も舞台の一部となる新しい体験型エンターテインメントが生まれていました。
公演冒頭での映像、日本電信電話株式会社(NTT)代表取締役社長の島田明氏による歌舞伎風ご
社長を一瞬で隈取姿にしてしまうのもNTTの技術ならお手の物。
「こんな僕でも歌舞伎に感動する」——10年目の超歌舞伎、原点から世界へ
公開稽古後の囲み取材では、日本電信電話株式会社 代表取締役副社長 副社長執行役員の川添雄彦氏が登壇し、初演から10年という節目を迎える超歌舞伎への思いを語りました。
「初演は2016年、超会議の幕張メッセで、今回、万博という大きな舞台で10年目・10回目を迎えます」と振り返る川添氏。
「当時、松竹さんから歌舞伎ファンの高年齢化が進んでいる。若い人たちに歌舞伎に興味を持ってもらうにはどうしたらいいか?という課題をいただきました。それをNTTのテクノロジーで解決できないか、とご相談を受けたのがきっかけです。若い人に人気のある初音ミクさんと共演させたら、できるかもしれない——そう思って始まりました」と、プロジェクトの原点を明かしました。
「初演が終わったあと、ファンの方が感動して泣いていました。なぜ泣いているのか聞くと、こんな僕でも歌舞伎に感動することに気づいて泣いていますとおっしゃった。その言葉が、ずっと忘れられません」と、観客からの反応が大きな手応えとなったことを語りました。
「たまたま歌舞伎に触れる機会がなかっただけで、若い人も歌舞伎に触れれば感動する。そのことに気づかされた出来事でした。年齢差は超えられる。そして今日これから、国を越えて感動を分かち合えることに、わくわくしています」と、未来への展望も語られました。
この10年で技術と演出を進化させ続けてきた超歌舞伎は、ついに世界を視野に入れた万博という舞台に立ちました。
今回の「今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.」では、台湾とのリアルタイム共演が実現し、物理的な距離を超えて、観客が一体となる体験が創出されました。これは、“技術のための舞台”ではなく、“観客のための舞台”をつくるという超歌舞伎の姿勢を改めて体現した瞬間でもあります。
囲み取材では、「世界中にファンがいることを意識し、提供する側だけのエゴにならないようにしている」という趣旨のコメントもありました。さらに、ファンからの反応を大切に受け止め、ともに舞台を創っていく“共創”の姿勢が、この10年を支えてきたことも印象深く語られました。
そして次なる舞台へ――超歌舞伎、再び歌舞伎座へ
万博という世界の大舞台で喝采を浴びた超歌舞伎。その熱気冷めやらぬ会場で、中村獅童さんから次なる上演が高らかに告げられました。
「次は、12月の歌舞伎座で、また皆さまとお会いしましょう!」
今回上演された『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』は、2023年12月に歌舞伎座で上演された作品の再演。歌舞伎の世界では、現代に生まれた新作が再演される機会は決して多くはありません。再演されるということは、それだけ多くの観客に支持され、舞台芸術として“語り継がれる価値”を持ちはじめた証とも言えるでしょう。
“未来の歌舞伎”として誕生した超歌舞伎は、今やその革新性と娯楽性に加え、伝説や伝統に近づく重みをも帯び始めています。
12月には、歌舞伎の本拠地・歌舞伎座にて、さらに進化した超歌舞伎が再び幕を開けます。未来と古典が交差する“超体験”の続きが、そこに待っています。
【公演概要】
超歌舞伎 〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN
『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』
https://group.ntt/jp/expo2025/event/chokabuki/

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